固い葉っぱが規則正しく放射状に広がるセンペルビウムは、まるでバラの花のような愛らしいルックスの多肉植物。

もともとはヨーロッパ中・南部からコーカサス、中央ロシアにかけての山岳地帯に分布している寒さに強い植物。
つまり、日本でいう山野草や高山植物のくくりに当たる。
-5℃ぐらいまでは平気だという寒さに強い植物だが、逆に高温多湿にはめっぽう弱く、蒸れると溶けて株がなくなってしまう。

日本で注意すべきは梅雨と夏の暑さ。これを乗り切れば、あとは日当たりと水はけさえよくすれば日本でもすくすくと育って小株を増やしてくれる。
センペルビウムの見かけのかわいらしさに魅かれて室内で大切に育てたりすると、かえって徒長したり虫が発生したりする。
「基本は外」という、実にアウトドアな植物なのだ。
ヨーロッパの山岳地帯をトレッキングすると、山々を見渡すトレイルの途中にこういう植物が生えていて目を楽しませてくれるのなら、ぜひ一度は歩いてみたいと思いが募る。センペルビウム目当てでのスイスでのトレッキング——。こうして出かけたい旅の目的地が増えていく。
現地には約40の原種が生育していて、古くから園芸品種として愛好家に親しまれていたという。その流れで、今では数千種類の園芸品種があるという。

様々な色合いの葉っぱ、形、大きさがあり、一度はまるとずるずるとその世界に引き込まれてしまうセンペルビウム。
ぜひお気に入りのひと鉢を育ててみたくなる植物だ。



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