数年前、知人からパッションフルーツの小さな苗を数本もらった。
食べようと思っていた実が熟しすぎたので、庭にポイと放り投げたら芽が出てきたとのことだった。
パッションフルーツは大好きなので、ほいほいと引き受けて育ててみることにした。

最近では沖縄などで栽培されていて、国産のものが出回るようになってきているけど、もともとの原産はブラジル。
南国フルーツなので、暑さには強いが寒さには弱いので、地植えでは冬越しができない場合が多い。
ブラジルでは、パッションフルーツという名前の由来は「キリストの受難」という意味もあるらしい。
パッションフルーツの花を見た宣教師が、キリストの頭にかぶせられたいばらの冠に似ていると言ったことからその名前が付けられたのだという。
もともとブラジルではパッションフルーツという名前ではなく「Maracuja(マラクジャー)」と呼ばれている。これは南米のインディオ、トゥピ・グアラニ族の言葉に由来していて、トゥピ語では「ひょうたんの中の食事」という意味だそうだ。

ブラジルでは完熟し、しわくちゃになって枝から落ちた実を食べるのだという。なので、ブラジルの市場でパッションフルーツの実を選ぶときには、ぜひしわくちゃの実のものを。
湘南に位置する我が家でも、夏の間に大きく育った一株を壁のレトリスに這わせようと地植えしたところ、冬の寒さに負けて見事に昇天。
室内で冬越しさせた3鉢だけがすくすく育って、今年遂に花を咲かせた。パッションフルーツは自家受粉しにくいので、花が咲くたびに綿棒を持って授粉の手伝いをした。
そのおかげで、咲いた花全てが実を付け、そのうち数個は大きくならずに落ちてしまったが、残りはすくすくと大きくなってきた。
花が咲いたのが遅くて、秋生りの実となってしまったので、いまだに緑のまま。

秋生りの実は甘くならないのだとか。なのでジャムにしてりして食べる人が多い。
というわけで、緑のつやつやした実を付けた我が家のパッションフルーツ。収穫してジャムにするか、もしくはこのまま春までぶら下げておくか。春までぶら下げておくと酸味が抜けて甘くなるらしいので、甘くなったところで食するか思案中。

ベランダで機嫌よくお日さまを浴びているパッションフルーツの実を見ながら、早くしわくちゃにならないかなぁと眺めている。



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