★タネの個人輸入
種。
小さな固くて一見無機質な種から、緑の芽が出て、やがてはカラフルな花を咲かせたり、美味しい果実を付けたり、何十メートルもの大きさの大木になったり、何百年も生きるすざましい生命力を持っていたり。
植物の種の持つ果てしないエネルギーに驚嘆すること数十年。 この種の持つ可能性にひたすらリスペクトし続けて、種の不思議の世界の深みにどんどんはまり込んでいく。
種は旅人だ。
風や鳥に運ばれて、その生育範囲をどんどん広げていく。
そして今では人の手によって、種は世界中を旅している。
まず種を探すために、世界最大のオークション通販サイトであるe-bayを覗いてみた。
すると、世界のいろんなところから様々な種が出品されていて、もうサイトを見ているだけで時間があっという間に経ってしまう。
e-bayではやり取りが英語なので、それさえ苦にならなければなかなか面白いサイトだ。
ただ、そこで出品されている種が新しいのかどうかということと、日本で果たして育つのか、はたまたちゃんと送って来るのかというあたりはちょっとした賭けでもある。
その点、日本で販売されている種は、e-bayで売られている種より若干高めだけど安心して取引ができる。
私が取り寄せたのは、気になってしょうがなかったアデニウムの種子。

今回は台湾のナーサリーがオークョンで出品していた種を購入してみた。
オークションだったので、欲しかったのに落札できなかった品種もあったりしてちょっと残念だったのだが、送られてきた種はとても新鮮で、ほとんどが発芽。
きちんと植物検疫証明書も付けられていて、安心して取引ができた。
今回落札できなかった品種は、次回、種まきの最適期に再チャレンジするつもり。
★種の植え付け
①種を一晩、水かメネデール溶液(発芽発根促進液)につける
②消毒した清潔な容器に多肉用の土を3分の2敷き詰め、その上に種まき用の土を3分の1敷いて、上にふやかした種を撒く
個人的には100均の電子レンジ用温野菜容器を使用しています。土を入れてから熱湯をかけ10分ほど土を消毒し、冷めてから種を植えます。覆い土はしていません。容器の中は2重で内側のケースはネットになっていて、腰水しやすいので使い勝手が良いです。


新鮮でない種の場合にはカビが生えることも多いので(私の場合は海外のナーサリーやバイヤーから取り寄せたので、種の鮮度がはっきりせずにカビの生えた種も多かったです)、腰水にはホーマイ水和剤(農薬)を使いました。土の上に置いた種には決められた濃度の水溶液をスプレーし(これも100均で買ったスプレー容器を使いました)、さらに倍以上薄めたホーマイ水溶液を腰水にしています。
なお、このホーマイ水和剤は農薬なので、その殺菌作用で種類によっては種から芽が出ない場合もあるように思います。その辺は自己責任で使用してください。
カビの生えた種は復活することはないので、見つけ次第捨てください。

③軽く蓋をして、毎日様子を見る
腰水が減って来たら、水道水を中のざる容器が1㎝ほど水に浸かるぐらいまで継ぎ足してください。
種まき後、2〜3週間たっても芽が出ない場合には、もうその種は発芽しないと思います。
★輸入するときの注意点
植物検疫法が厳しくなって、注文しても検疫に引っかかり手元に種が届かないこともあるようです。
shipping free(送料無料)などで格安で売っている海外の業者は、平気で違う種を送りつけてくるとこともあります(もちろんちゃんとオーダーした種を送って来る事業者もいます)。
安く種を買いたい場合は、その辺は自己責任で購入してください。
送料を提示している業者は、ちゃんと植物検疫証明書を付けて、安心な送付方法で送ってくる場合が多いです。


私の利用した業者も送料が必要でしたが、購入までのやり取りも丁寧でしたし、取りまとめなどの便宜も図ってくれて安心して取引ができました。
送料をケチらないほうが、証明書がついてきたり(つまり無事に手元まで届く)、質のいい種が手に入るように思います。



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