種まきした品種は、アデニウムのソマレンセ、アラビカム・デザートナイトフォーク、そしてオベサムの様々な花の品種9種類。
ソマレンセという品種は アフリカのソマリア周辺が原産地ということから名づけられた。アデニウムの中でも葉っぱが細いのが特徴。デザートナイトフォークはアラビカムの一種なのでアラビア半島出身。オベサムはケニア〜タンザニア原産だ。
メネデール溶液に漬けただけで、種の裂け目から小さな芽のようなものが見えていたと前に書いたのだが、発芽用の容器に移した翌日から、アデニウムの芽が三々五々と出始めた。

これは発芽の最短記録。
細長いもみ殻のような種の殻を頭に乗せたまま、つんつんと立っている。この殻を自力で振り落とすと、中から丸っこい双葉が顔を出す。
もう種が目覚めたくて目覚めたくてたまらなかったという強い生命力を感じる。
芽が3㎝ぐらいになってから、1本ずつ2号のポリポットに移し替えた。
土は水はけ重視で、粒の小さめな多肉用土、根っこが楽に伸びるように上部に種まき用の軽い土を乗せた。
ここまでの発芽率は9割ぐらい。とても順調に進んでいるようだが、ポリポットに移してから、何故か枯れたりする芽もある。
同じように世話をしていても、出てきた芽が大きいもの、小さいもの、いろいろ個性がある。種からの発芽はしやすいように手助けはしたけれど、ここからはその種の持つ生命力で育っていく。
順調なものはかなり苗の茎も太ってきて、背丈も5〜6cmほどと頼もしい限り。ちょっと茎がぷっくりしてきて、アデニウムらしい片りんを見せている苗もある。

一方で、まだ双葉も小さくひょろひょろと痩せている苗は予断を許さない。今の時点で蒔いた種の7割ほどが残っている。
さて11月も半ばを迎えた。もう秋もだいぶ深まってきて、そろそろ日本は冬に突入する。
熱帯の植物たちにとっては試練の季節だ。寒くなって来ると、アデニウムは葉っぱを落として休眠する。休眠したら春まで水やりせずにひたすら葉っぱが動き始めるのを待つ。
休眠するにしても、最低温度は10度ぐらいは確保しなければいけない。この休眠に入るタイミングと休眠から覚めるタイミングで株が腐ってしまうことが多い。ちょっとどきどきする季節だ。
しかし我が家のアデニウムたちはまだ小さな芽のような状態。温度と日照を確保して成長させ続けた方がよさそうだ。
一般に、違った生育環境で育った生体の苗を日本に持ち込むより、日本の気候環境で発芽させて育てた苗の方がはるかに日本への順応性が高くなる。
また、秋から冬にかけて発芽させた苗は寒さに強くなるとも言われている。
とにかくアデニウムの芽生えて間もないチビ苗たちが、この冬を無事に乗り越えること。これがこの秋冬の最大の目標なのだ。



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