タイへのボタニカルジャーニーvol.2 「植物のクリーンアップ」

ボタニカルジャーニー

ナコンナヨックの植物村でいろいろ買い込んだが、持ち帰るのは数日後。乾燥に強い植物だけを選んで購入したとはいえ、このまま放置するわけにはいかない。

ナーサリーで、ざっと洗ってもらったのだが、あくまでざっと汚れを落としたという程度で、日本の検疫をパスするレベルではない。

ホテルで新聞包みを開いてみると、まだまだ土がざらっとこぼれてくるし、葉っぱには蜘蛛の巣やら汚れもたくさん付着している。

日本での植物検疫は土が一粒ついていてもダメ。さかさまにしてふって虫が1匹でも落ちて来たらダメ(たとえ死んでいても)という厳しいもの。

その基準をクをリアするために、日本から清掃グッズを持ってきた。といっても根っこの土を落とすための使い古しの歯ブラシやタンクブロメリアの筒の奥にこびりついた汚れや虫を払うための割りばし、ウエットティッシュ、綿棒、汚れていない古新聞などなど。

植物検疫クリアを目指して、いざいざいざ!という具合に、ガイドに紹介してもらった水場で、もう一度根っこの土落としから。

ちなみにホテルの洗面所でやると排水口が詰まってトラブルになる可能性があるのでお勧めしない。

まずはアデニウムの苗から。これは砂漠の植物なので、裸根のまましばらく放置しても大丈夫。

手洗いした後、歯ブラシで丁寧に根っこを擦った。細かく根っこが絡み合っているところは綿棒を差し込んで土を落とした。こうしてきれいになったものから床に広げた新聞紙の上に並べて乾燥させる。

タンクブロメリア類は南米出身。熱帯雨林のジャングルの中で木や岩に着生し、葉っぱの間の筒状のタンク部分に水をためて生きている植物だ。こちらも多肉に分類される植物でちょっとの水切れではびくともしない。

根っこは着生するためのもので、根っこから生きていくための水や養分を吸収しているわけではない。なので、検疫パスという安全のために根っこを1㎝ぐらい残してざっくりカットして洗った。

ナーサリーでこのブロメリア類のタンクを覗き込むと、たまった水にカエルが気持ちよさそうに浮かんでいるものがいくつもあった。

もちろんその水を全部捨てて新聞にくるんでもらったのだが、蜘蛛の巣はまだいくつも張っていたので、筒の中も丁寧に洗った。

大きなブロメリアは、筒が深くて指が奥まで入らないので、そういう時は割りばしの出番。ウエットティッシュを巻き付けて、タンクの底まできれいに掃除して一丁上がり。

さらに数種類の葉物観葉植物を購入したが、こちらは根っこを洗ってぎりぎりまで水を吸わせる作戦。

この作業、きちんとやるとものすごく時間がかかる。植物たちのクリーンアップでもうめまいがしそうなほどへとへとになった。

ようやく一段落するとよろよろと立ち上がって、夜な夜なタイマッサージ店に転がり込み、タイ古式マッサージで生き返る。ボタニカルジャーニーでは植物をさておいて、観光などする時間はないのだ。

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