人間だって生きていれば病気もするし怪我もする。
植物もそれは同じ。
同じように育てていて、ある日ふと見ると具合の悪くなっている苗がある。
なんでだろう?
原因を考えても、何だかよくわからない。

このグラキリスは、ある日ふと見ると、苗の頭頂部にある生長点が黒くなって腐っていた。
これが1月の下旬ぐらいのこと。
虫なのか、病気なのか。
いろいろ調べてみるが、まったくもってわからない。
生長点というのは、ここから新たな芽が出てきて、植物が育っていくとても大切な場所。
その生長点を失ってしまうということは、これ以上育たないということだ。
それだけでなく、茎の下の方の葉っぱがはらはらと落ちたりもしている。
ひょっとして、この子を失ってしまうのか。
とにかく、思いつくだけのことはやろうと、いろいろ思案した。
この黒く腐った生長点だったところを切り取るべきか、このまま乾かすべきか。
生長点は腐ったけれど、ひょっとしてそのすぐわき辺りに芽の出てくる部分が隠れているかもしれない。
というわけで、ズバッと切り取らず、腐った部分を乾かして様子を見ることにした。
それから1か月が経った。
枯れず育たずという状態が続いていたグラキリスの苗。
黒く腐った部分の生々しかった色が、だいぶ薄れて落ち着いてきた。
そしてよく見ると、頭頂部のすぐ下にある葉っぱの付け根から、新しい葉っぱの赤ちゃんのようなものが付き出してきているのを発見!

どうやら命がつながったらしい。
ちょっと一安心。
植物の持つ生命力は素晴らしい。
小さな小さな種から生まれた芽が育って、いくつもの困難を乗り越えて大きくなっていく。
その姿にいつも感動を覚える。
結局は、薬も使わず手術もせずに、苗自身の生命力に賭けたのだ。
小さな鉢を手のひらに抱いて「頑張ろうね。もっと大きく育とうね」と声をかけ続けただけ。
この子は、これからもっともっと大きく育つ。
なんだろう。
これって、何だかまるで子育てのような気がしてきた。
#グラキリス



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